ブラック企業からの脱却への道
一度ブラック企業に当たってしまった私は、その後新しい仕事を探すことも怖くなりました。けれど何とか生活をしていかなければなりません。
その後、どうしてそうしようかと思ったのか忘れてしまいましたが、大手の派遣会社に登録し、派遣社員として転々と職場を渡り歩いていました。
派遣社員の良いところは間に派遣会社が入ってくれるため、最初に話していたことと食い違うなどが少ないことです。
また、 私の当たった派遣先ですが、大手の企業が多かったです。ブラック企業に当たることもありませんでした。
当時私は相当世間知らずだったのかと思います。一番最初にメンタルのやられた会社は小さい会社でした。人手も足りず、制度も曖昧だったように思います。その会社は、私が仕事を辞めたその何年か後に無くなってしまったようです。その当時の同僚に数年後にばったり会う機会があり、そのことを聞きました。
派遣社員時代の葛藤と、繰り返す貯金0
派遣社員は契約でここまでという線引きがしっかりしていますし残業代もしっかりつきます。仕事は、こんなに暇でこんなに高い給料をいただいてしまっていいのかというような仕事の事もありました。仕事の大変、簡単と、お金は比例するわけではない、ということを強く感じることもありました。逆に、決まった範囲の仕事だけを任されるため、そこにフラストレーションを感じてしまうこともありました。
そんなこんなで、仕事についてみるけれど、長く続けるには違うとか、もっと自分に合った仕事があるのでは??、とある程度お金が溜まってくると仕事を辞め、ということを相変わらず繰り返していました。
また貯金がゼロになる、という繰り返しを懲りずに行っていました。
理想的な職場環境への出会い
そんな中、年齢も30を過ぎた頃でした。何というか相性のよいのか、仕事のできる派遣の営業さんに当たったのかと思います。いくつかその人から紹介された仕事をこなしていくうちに、私の憧れていたような仕事の口があるから、と紹介していただき、就業させてもらう流れになりました。その職場では、どうやら私が過去に関わった仕事から必要スキルを持っていたようで、就業につながったようでした。
この会社の就労環境はとてもよいようでした。担当の派遣営業さんに話を聞くと、他の部署へも同じ派遣会社から派遣されている方がいたようですが、誰一人として自分から辞めたい、という人がいない、とのこと。実際職場に行ってみると、福利厚生なども整っていて、社員さんもとても親切な人が多く、私は派遣として数社に勤務してみましたが、本当に職場によって働きやすさって全然違うんだな、と驚くことが多々ありました。魅力的ないい職場は働きやすくて人も定着するから、滅多に空きが出ることもないんだろうな、とか、そんなことも思いました。
仕事と生活、そしてお金についての変化
この会社は真面目で高学歴、有名大学を出ている人(T大、K大、W大など)も多くいました。
多分お金持ちも多かった様子で、実家が大企業の役員さん・有名企業、だとか、 兄弟が有名な芸能人だとか、田舎出身の私としては、本当にこういう人たちっているところにはいるんだな、というような環境でした。
人って周囲の人からも影響受けると聞きますが、今思い返してみると、この頃から私もだんだんと生活やお金のことも堅実になっていったように思います。